【札幌】相続税の納税方法とは?現金・延納・物納の違い

相続税は、亡くなった方の財産を相続した際に発生する税金です。
しかし、実際に相続が発生すると、

  • 「相続税ってどうやって払うの?」
  • 「現金が足りない場合はどうする?」
  • 「不動産ばかりで納税資金がない…」

と悩まれる方が非常に多くいらっしゃいます。

特に札幌・北海道では、

  • 土地や自宅など不動産割合が高い
  • 農地・賃貸不動産を相続する
  • 預貯金が少なく納税資金が不足する

というケースも少なくありません。

相続税には主に下記3つの納税方法があります。

  1. 現金一括納付
  2. 延納(分割払い)
  3. 物納(不動産等で納付)

それぞれ要件やメリット・デメリットが大きく異なるため、事前に理解しておくことが重要です。

札幌・北海道で相続税申告をご検討中の方は、まずは相続税専門の税理士へご相談ください。
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相続税の納期限は「10か月以内」

相続税は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内に申告・納税する必要があります。

例えば、

  • 2026年1月10日死亡
  • → 相続税の申告・納税期限は2026年11月10日

となります。

この期限を過ぎると、

  • 延滞税
  • 無申告加算税
  • 重加算税

などのペナルティが発生する可能性があります。

相続手続き全体の流れについては、下記記事もご参照ください。

相続手続き・スケジュールについてはこちら


1.現金一括納付とは

原則は「現金一括納付」

相続税は原則として、現金で一括納付します。

納付方法としては、

  • 金融機関窓口
  • 税務署窓口
  • クレジットカード納付
  • ダイレクト納付
  • インターネットバンキング

などがあります。

もっとも一般的なのは、金融機関での納付です。最近は還元率の高いクレカでのクレジットカード支払いの方も増えてきました。

札幌で多いケース

札幌市内では、

  • 自宅
  • 賃貸アパート
  • 駐車場
  • 月極駐車場用地

など不動産を所有されているケースが非常に多くあります。

ケース例

  • 中央区の土地:6,000万円
  • 預貯金:1,200万円
  • 相続税額:800万円

この場合、預貯金で納税可能なため、現金一括納付が可能です。

一方で、

  • 不動産価格は高い
  • しかし現金が少ない

というケースでは、次に説明する「延納」「物納」が問題となります。

現金納付の注意点

相続税申告では、

  • 葬儀費用
  • 未払医療費
  • 固定資産税
  • 不動産維持費

なども発生します。

そのため、

「預金があるから大丈夫」

と思っていても、実際には納税資金が不足することがあります。

北海道では冬季の除雪費用・空き家維持費なども発生しやすいため注意が必要です。


2.延納とは?(相続税の分割払い)

延納とは

延納とは、相続税を分割払いできる制度です。

ただし、誰でも利用できるわけではありません。

延納の要件

主な要件は下記の通りです。

① 現金一括納付が困難

単に「払いたくない」では認められません。

本当に資金不足である必要があります。

② 担保提供が必要

延納税額が100万円超の場合、原則として担保提供が必要です。

担保として多いのは、

  • 土地
  • 建物
  • 上場株式

などです。

③ 申請期限がある

相続税申告期限までに「延納申請書」を提出する必要があります。

期限後申請は原則認められません。

延納の具体例

札幌市豊平区のケース

  • 相続財産:賃貸マンション
  • 預貯金:300万円
  • 相続税:2,500万円

このケースでは現金納付が困難です。

しかし、

  • 不動産収入がある
  • 毎月家賃収入が入る

ため、長期間で分割納付する延納が認められる可能性があります。

延納のメリット

① 不動産を売却しなくて済む

札幌でも、

  • 「実家を残したい」
  • 「賃貸アパートを維持したい」

というご相談は非常に多いです。

延納により、不動産売却を回避できるケースがあります。

② 資金繰りが楽になる

相続直後は、

  • 葬儀
  • 名義変更
  • 遺品整理

などで支出が増えます。

分割払いにすることで負担を軽減できます。

延納のデメリット

利子税が発生する

延納には利息のような「利子税」が発生します。

つまり、最終的な支払総額は増えます。

また、担保設定など手続きも複雑です。


3.物納とは?(不動産等で納税)

物納とは

物納とは、現金で払えない場合に、不動産など現物財産で相続税を納める制度です。

しかし、実務上は非常にハードルが高い制度です。

物納できる財産

主に下記が対象となります。

  • 土地
  • 建物
  • 上場株式
  • 国債

など。

ただし、何でも認められるわけではありません。

北海道で問題になりやすいケース

北海道では、

  • 山林
  • 農地
  • 郊外不動産

などが相続財産になるケースがあります。

しかし、

  • 利用価値が低い
  • 売却困難
  • 管理状態が悪い

土地は物納が認められないことがあります。

物納が認められにくい土地の例

札幌近郊のケース

  • 接道なし
  • 崖地
  • 境界未確定
  • 借地権問題あり

このような土地は物納不適格となる可能性があります。

物納の優先順位

物納財産には優先順位があります。

第1順位

  • 国債
  • 地方債
  • 不動産

第2順位

  • 株式等

つまり、不動産が中心になります。

実務上は「売却」が多い

実際には、

  • 物納より売却
  • 売却して現金納付

となるケースが多いです。

理由として、

  • 物納審査が厳しい
  • 手続きが長期化する
  • 不適格財産が多い

ためです。


現金・延納・物納の比較

項目 現金納付 延納 物納
手続き 簡単 やや複雑 非常に複雑
利息 なし あり なし
不動産維持 不要 必要 不要
審査 なし あり 厳格
実務利用 非常に多い 一部あり かなり少ない

納税資金対策は「生前」から重要

相続税で最も困るのは、

「税額が高いこと」

よりも、

「現金が足りないこと」

です。

特に札幌・北海道では、

  • 不動産割合が高い
  • 土地価格が上昇している
  • タワーマンション相続が増えている

ため、納税資金対策が重要になっています。


生前対策の具体例

① 生命保険の活用

生命保険は納税資金確保として非常に有効です。

現金を迅速に準備できます。

② 生前贈与

毎年少しずつ財産移転することで、納税資金不足を防げます。

ただし、近年は税制改正もあり注意が必要です。

相続税の税制改正記事一覧はこちら

③ 不動産整理

北海道では、

  • 利用予定のない土地
  • 空き家
  • 郊外不動産

を生前整理するケースも増えています。


相続税申告は専門税理士への相談がおすすめ

相続税は、

  • 財産評価
  • 特例適用
  • 納税方法選択

によって結果が大きく変わります。

特に、

  • 延納が認められるか
  • 物納可能か
  • 売却すべきか

は専門判断が必要です。

札幌・北海道で相続税申告をご検討中の方は、相続税専門の税理士へ早めに相談することをおすすめします。

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関連記事


まとめ

相続税の納税方法には、

  • 現金一括納付
  • 延納
  • 物納

があります。

ただし、延納・物納は簡単に認められる制度ではありません。

そのため、

  • 納税資金の確認
  • 不動産整理
  • 生前対策

を早めに進めることが重要です。

特に札幌・北海道では、不動産相続が多いため、納税資金不足の問題が起こりやすい傾向があります。

「相続税が払えるか不安」
「延納や物納が使えるか知りたい」
「不動産が多くて困っている」

という方は、お早めにご相談ください。

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